皇国の興廃はこの一戦にあり!
最近、同人誌のオリジナル長編が商業誌になった作品を多く見かけます。
「メイドさんは女王様」とか、同人誌がすごく好きで買っていたら
単行本化されてビックリ。
どれもレベルが高くて、さすが商業になるだけはあるなーと
思えるものばかりです。
で、最近買ってきてお気に入りなのが「蒼海訣戰」
ネコ耳族の男の子が主人公で、日露戦争あたりの日本に良く似た国が舞台の士官学校物語です。
こう書くと違和感バリバリなのですが、読んでみると
これが結構すんなりと作品世界に惹き付けられてしまうのです。
現在出ている3巻までの話では、海戦のシーン等はほとんど無いのですが
主人公が初めて出来た親友や、尊敬する兄との人間関係が
実にしっかり描かれていて面白いです。
また、種族による人種差別や軍隊における閉鎖社会などのテーマも
丁寧に描かれています。
キャラクターの名前も日露戦争当時の艦名がつけられていたりして
知っている人は、思わずニヤリとしてしまう小ネタも。
しかし、主人公の親友と先輩が
共に戦争初期に触雷して沈没した艦の名前なんだけど
大丈夫なのかなぁ…。
コミックスがあまりにも気に入ってしまったので
同人誌もほとんど手に入れてしまいました。
初期の同人版に比べて、連載版は主人公の性格が少し丸くなった感じかも?
ネコ耳な主人公ですが、兄の後ろを付いて行く感じは
どちらかと言うと犬ちっくな感じで、これがまた可愛かったり。
最後に…
ネコ耳主人公が女の子だと思って買ったら、実は男の子で
でも内容が非常に面白くて気に入ってしまった…というのは内緒です(笑)