ヨーロッパ周遊記~第十七回・魔公子、国境線を跨ぐ!
ヨーロッパ旅行記の続きです。
ルクセンブルグに入った我々は、国境撤廃の条約を結んだ町「シェンゲン」へ!
以前の日記はこちら↓
ヨーロッパ周遊記~第一回・翼よあれがパリの灯だ!~
http://makoushi.hatenablog.com/entry/2013/07/11/185024
ヨーロッパ周遊記~第二回パリ地下鉄編~
http://makoushi.hatenablog.com/entry/2013/07/13/174641
ヨーロッパ周遊記~第三回ソミュール戦車博物館編~
http://makoushi.hatenablog.com/entry/2013/07/16/213226
ヨーロッパ周遊記~第四回・ランチ&ソミュール城編~
http://makoushi.hatenablog.com/entry/2013/07/19/173547
ヨーロッパ周遊記~第五回・スペインクエンカ編~
http://makoushi.hatenablog.com/entry/2013/09/25/182921
ヨーロッパ周遊記~第六回・スペインバレンシア&バルセロナ編~
http://makoushi.hatenablog.com/entry/2013/10/19/190532
ヨーロッパ周遊記~第七回・バルセロナ昼食イベリコ豚編~
http://makoushi.hatenablog.com/entry/2013/10/30/194437
ヨーロッパ周遊記~第八回・バルセロナ・サグラダファミリア編~
http://makoushi.hatenablog.com/entry/2013/12/02/211317
ヨーロッパ周遊記~第九回・ピサ・斜塔編~
http://makoushi.hatenablog.com/entry/2013/12/06/192100
ヨーロッパ周遊記~第十回・フィレンツェ編~
http://makoushi.hatenablog.com/entry/2014/01/05/164307
ヨーロッパ周遊記~第十一回・ヴェネツィア編~
http://makoushi.hatenablog.com/entry/2014/01/10/204643
ヨーロッパ周遊記~第十ニ回・オーストリア編~
http://makoushi.hatenablog.com/entry/2014/01/13/213241
ヨーロッパ周遊記~第十三回・ドイツ編前編・メシテロ注意!~
http://makoushi.hatenablog.com/entry/2014/04/09/214847
ヨーロッパ周遊記~第十四回・ドイツ編後編・ノイシュヴァンシュタイン城!~
http://makoushi.hatenablog.com/entry/2014/06/28/214301
ヨーロッパ周遊記~第十五回・【悲報】魔公子、列車から叩き出される
http://makoushi.hatenablog.com/entry/2014/09/08/220218
ヨーロッパ周遊記~第十六回・【悲報】魔公子、野犬に襲われる!
http://makoushi.hatenablog.com/entry/2014/09/12/231911
昨夜はワインを空けるために歩き回ったり、野犬と戯れたりで
なかなかに楽しい夜でした♪
ホテルの天窓からの眺め。
目覚めも良い感じです!
今日はいよいよ国境を見に、ルクセンブルク、ドイツ、フランスの三カ国が交わる地点へ。
と、その前にホテルの朝ごはん。
日本のホテルでも朝は洋食が多いですが、やはり本場の洋食は映えます。
ヨーロッパはハム等の加工肉とチーズが最高です♪
そうそう、この近くには古城があると聞いていたのですが
昨日は着いたのが夜だったので暗くてわかりませんでした。
チェックアウト時にホテルの人に聞いてみると…
このホテルがそうでしたww
泊まったのが別館だったとはいえ、気付かなかったとはなんともマヌケなw
早速室内を撮らせて頂きました~。
豪華な調度品ですね~。
こんな場所で毎朝優雅な朝食を食べてみたいものですなぁ。
裏庭には塔もあります。どうやらこれが古城の一部のようです。
なんかそれらしい事が書いてあります。ほとんど読めませんがw
塔の入り口はまるでアンデルセンの童話に出てきそうな雰囲気です。
中に入れないのが残念です。
さて、国境へ行く前にヨーロッパから国境を無くしたシェンゲン協定の博物館へ。
これがこの地で締結されたシェンゲン協定の協定書です。
1985年6月14日に結ばれたこの協定が元となり
現在ではヨーロッパのほとんどの国での行き来がフリーになりました。
どのくらいフリーなのかはこの後で。
博物館内には各国の軍の帽子も飾ってあります。
つい数十年前まではこれらの国々が血で血を洗う戦いを繰り広げていたんですね…。
昨日ワインを打ち続けていたモーゼル川に架かる橋へ。
橋の中央まで来ると…
なんとこれが国境です!
壁や有刺鉄線はおろか、検問所も何もない!
それ以前に誰もいません!
あるのは標識一つだけ。
はい、国境を跨ぎました。
自分の半身はルクセンブルクで、もう半身はドイツです。
この棒の右側がルクセンブルグで左がドイツ。
東京都と埼玉県に架かる荒川の橋と何ら変わりありません。
これが国境とは、ヨーロッパ各国はずいぶんと思い切った事をしたものです。
橋から見える景色は最高に綺麗です。
川を渡って、今度はドイツとフランスの国境へ。
ところがGoogleマップを見ると、国境線は工場の向こう側のようです。
迂回する道は遠いしどうしようかと思っていたら、モードエルフさんが工事にズンズン入っていっちゃいましたw
自分も後を追って工場の中を進むこと数分、前からフォークリフトに乗ったマリオ似のでっかいオッサンがきたー!!
こ、殺される!?
オッサン「お前ら何しに来た!?」
あ、あの…国境が見たくて…
オッサン「なんだと? 国境が見たいのか!?」
は、はいいぃぃーー!!
オッサン「こっちだ! ついて来い!!」
あ、いいの?
そんなわけで、そのままおっちゃんのフォークリフトに先導されて工場の中へ。
いいのかおっちゃん?ww
案内されたのは工場の裏地で用水路みたいのが流れてて…
オッサン「ここが国境だ!」
え? これ?? このポールバーみたいなのが国境なの!?
隣は別の工場っぽいのですが、国境はおろか壁すらありません。
驚いている我々の反応が面白いのか、案内してくれたおっちゃんはとても満足げですw
早速国境を跨いでみます。
左がドイツで右がフランスです。いや、左がフランスで右がドイツ? どっちだったっけ?
西ヨーロッパ(一部除く)って、本当に国境無いんだ…。
EU諸国の国境撤廃は以前から聞いていましたが、ここまで徹底したものだとは思いませんでした。
ヨーロッパは多くの民族が集中し、また地続きのため、紀元前から戦いを繰り広げてきました。
おかげで世界で一番早く産業革命を成し遂げたわけですが
戦争は近代にまで及び、数千年かけてそれぞれの民族が奪い合い殺し合ってきたのです。
そんな彼らが戦い尽くして最後に行き着いた結論が、このシェンゲン協定だったのかもしれません。
まだ解決すべき問題は多いと思いますが、この試みが発展していくことを切に願います。
おっちゃんにお礼を言ってフランス領内の駅へ。
うん、国境に誰もいなければ、駅も無人駅でしたw
しかも一時間に一本の列車が行ってしまった直後。
ちょうど良いので昼飯にします。
朝だろうと昼だろうと食事の時はワインを頼むのがこちらのマナーです。
…ウソですごめんなさい。ただ飲みたいだけです!
これで2000円くらいするのですが、やはりフランスは肉料理がいまいちなんですよねー。
とりあえず焼きました、みたいな。日本のように繊細な味付けは余程の高級店でないとしないみたいです。
電車きたー。
再びドイツ領内に戻り、そのまま川沿いを北上。
本線に乗り換えて、今度は西へ。
ベルギーへ向かいます。