魔公子の日記

同人サークルRED RIBBON REVENGERのサークル情報他、台湾、香港、韓国、中国、ヨーロッパなどの旅行日記、日々の戯言などw

カイジ最終回

昨昨晩録画しておいたカイジ二期の最終回を観ました。
いや〜やっぱりカイジは面白いですね!
(以下、ネタバレあり)




この作品の良い所は、ギャンブルをネタにした作品であるにもかかわらず


「ギャンブルにハマるのは愚か者である」


というテーマが一貫していることだと思います。



第一期も第二期も、死ぬような思いをしながら
結局最後は1円も手に出来ず、文無しに戻るだけ。
ギャンブルで一儲けしてメデタシメデタシ、とは決してならないわけです。


考えてみれば、パチンコ沼を攻略するのに使った金だって
おっちゃんが会社からパクッてきたものだし
そもそもギャンブル事体が犯罪行為なわけで
これでハッピーエンドになっちゃったら問題ですよねw


一方で、勝てば全て許されるんだ!みたいな
ダークサイドでの真実と言うか、シビアで無慈悲な現実の側面も浮き彫りにされていて
そこに憧れはしませんが、シビれます!


こういう世の中を斜め下から見上げるような作品っていうのは貴重ですね。



が、カイジのもう一つの面白いところは
すぐギャンブルにハマる反省しないダメ人間でありながら
典型的なお人良しでありつつ、固い信念を持っているという事です。


普通の人間ならば、エスポワールで安藤達に裏切られたあたりで
極度の人間不信になりそうですが
沼攻略の後も「約束だから」と仲間を裏切らず
大金を払って救い出すあたりに、カイジの矜持が見出せるわけです。
他人に騙され続けながらも、決して自分を見失わない断固たる信念ですね。


ところがそんな強さを持ちながらもギャンブルの誘惑には耐え切れず
最終回は手にした僅かな金をパンチコに注ぎ込んでしまうという救われなさ!
このあたりにカイジの人間臭さが現れていますw



そしてラスト、そんなカイジを「くそヒーロー」と罵りながらも金を渡し
仲間達の元へと送り出す黒服の男。
「似合わない事」をした黒服の男の心情は
視聴者には充分共感できるものだったのではないでしょうか。



自由以外何も手元に残らず、仲間達と笑いながら飲んだくれる。
実にカイジに相応しい最終回だったと思います。