１１対１０！！！

昨日の阪神vs広島戦は、滅多に見られないものすんごい試合でした！！
７回表に阪神の中継ぎ陣が総崩れして４対１０の６点差をつけられ
スタンドの観客も帰り始めてしまいます。
しかし！ じりじりと追い上げて９回裏に１点差まで詰めより
２アウト１、２塁で今日２安打３打点の４番金本！

ＷＢＣのイチローの時もそうでしたが
こういうシーンで回ってくる、いわゆる「何か持っている」
っていうのはあるんでしょうか。

際どいフォークをハーフスイングでこらえて
カウントはツースリーのフルカウント！
まさしく次の一球で全てが決まる最後の球。
まるであだち充の野球漫画のような展開です。

ピッチャーの投球と同時にランナーが走り出して…
真ん中に入ってきたフォークを金本のバットが捕らえたーっ！！
金本らしい鋭い打球はライト線ギリギリに入って
同点のランナーとなる赤星がホームイン！
そしてライトからの返球と競争するように
サヨナラランナーの鳥谷が全力疾走でホームへ！
タッチの差で鳥谷の足がホームを踏んだっーーー！！

今年最初の甲子園での試合は、１１対１０で阪神がサヨナラ勝ち
という劇的な結末になりました。
普通７回で６点差だったら諦めちゃうところですが
度重なる手術で足を傷めている金本は守備でも好プレーで
全く諦めている素振りを見せません。
チーム最年長の４番がこういう姿を見せれば
当然他の選手もそういう姿勢になるわけで
９回の粘りは本当に凄かったです。

日本には「引き際が肝心」なんて言葉もありますが
やっぱり人間諦めちゃダメですよねー。
一昔前に比べて「根性」とか「気力」とかいう言葉をあまり耳にしなくなりましたが
最後にモノを言うのは、やはり自分が持つ精神力ですね！