魔公子の日記

同人サークルRED RIBBON REVENGERのサークル情報他、台湾、香港、韓国、中国、ヨーロッパなどの旅行日記、日々の戯言などw

アメリカ大統領選挙

アメリカ合衆国第44代大統領にバラク・オバマ氏が決まりました。
イギリスでマーガレット・サッチャー氏が初の女性宰相になった時も
世界は驚きましたが、今回のオバマ氏の当選は
白人の黒人に対する扱いの歴史を見れば、それ以上の出来事だと思います。


アメリカではわずか50年前まで黒人差別は合法、というより
差別を義務付けていました。水飲み場もレストランもバスの待合所まで全て別々。
白人の施設を黒人が使えば、犯罪者として逮捕されていたのです。
日本でもアイヌ人等に対する差別は僅かにありますが
ここまで徹底した差別を近代まで続けてきた先進国はそうありません。
それが世界の警察を気取って民主主義の正義を唱えているのだから
もはやブラックジョークです。


今回の世論調査でも、カメラの前では黒人大統領に理解を示しても
影では唾を吐いている人もいたようで、ブラッドリー効果が危惧されましたが
結果を見る限り、黒人差別の歴史はやっと幕を下ろす準備が出来始めたようです。
もっとも、ネオナチよる暗殺未遂事件が起きたりとまだ予断を許しませんし
万が一暗殺なんてことになれば、ロサンゼルス暴動の比ではない事態に
なることは想像に難くありません。


オバマ氏の政策に関しては、これから実際の行動で明らかになって
ゆくと思いますが、この大きな変化の波は当然日本にも影響を与えるわけで、
日本政府はどう対応するのか、対応できるのか、もしくは対応する気があるのか?
くだらない政権争いや派閥抗争は、せめて安定している時代に
やってもらいたいです。