深夜の訪問者
昨日の夜中、そろそろ日付も変わろうかという頃
突然葉山から電話がかかってきた。
「今、お前んちの前にいるんだけど、サテン行かね?」
なんの連絡も無しに突然である。
このクソ寒い中、追い返すのも気の毒なので(別にそうしても良いはずなのだが…)
近くの喫茶店に行くことに。
で、店に入ってメニューを見ていると
「なあ、金貸してくんねえ?」
「…は?」
「ぶっちゃけさ、手持ちが全く無いんだわ」
アポなしでいきなり真夜中に喫茶店に連れ出して金貸せだと?
しかも手持ち無しってことは、俺が貸さなかったら
ここの代金踏み倒すつもりか!?
「お前なぁ…」
「わりっ。次の本原稿増やすからさぁ、頼むぜ」
その時は「いつものことか…」とただただ呆れたものの
こうして文章にしてみると、とんでもない話なのでは…?
で、適当にコーヒーと甘いものを注文する。
葉山のやつが「糖分が足りなくて頭が回んねーんだよ」とかなんとか。
確かにオツムの回転が止まってなきゃ、こんなバカな真似はしないだろう。
で、閉店時間までくだらない話をしていたのだが
身内関係の話になると、葉山の奴は
「あいつら最近腑抜けてねー? 根性が足んねーんだよ。
世の中舐めてるよな!」
ケロロ軍曹6巻第49話の
「今、日本で最も鏡を見るべき男」
というフレーズが頭から離れない魔公子であった…